<米国経済指標は堅調>
米連邦準備理事会(FRB)が15日に発表した3月の米国鉱工業生産指数は前月2月から0.9%上昇し、3カ月連続で上昇となった。自動車とその関連部品の生産指数が前月より7.8%上昇し、伸び率が2021年10月以来の伸びを示した。自動車産業で生産が回復したことが、全体を押し上げた要因で、部品不足などから生産ラインで抱えていた稼働の課題がピークアウトした可能性が示唆される。自動車産業は電子部品、特に半導体の世界的な不足により、供給上の制約から生産面で大きな打撃を受けてきた。乗用車にピックアップトラックなどを加えた自動車生産台数は2月の830万台から、3月は950万台に届く水準で2021年1月以来の生産水準だった。
設備稼働率は3月に78.3%へ上昇し、こちらも3年超ぶりの高い水準だった。2…