<『ゼロコロナ政策』は転換できないのか?>
欧米各国では、新型コロナウイルス対策としての制限を矢継ぎ早に緩和に転じている。欧米諸国では入国時の措置を全廃、マスク着用すら求めない国も出てきている。アジア諸国でも、タイ政府は、5月1日から到着時のPCR検査義務や隔離措置を撤廃、シンガポールも入国検疫での制限をほぼ撤廃している。一方で、中国は、引き続き厳しい『ゼロコロナ』政策を取っており、中国の『ゼロコロナ』政策が及ぼすリスクは世界経済に及ぶと懸念される。
4月終盤に、数十人の感染が確認された首都・北京市では、北京市当局が全住民の検査を実施、北京市の全人口約2,200万人のうち約2,000万人が検査対象となって、5日間で3回のPCR検査が強制され。上海市では、大規模に1ヶ月以上にわたって実施されたロックダウンの…